Marumo Publishing Co., LTD.

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LANDSCAPE DESIGN ランドスケープデザインLANDSCAPE DESIGN ランドスケープデザイン

LANDSCAPE DESIGN ランドスケープデザイン No. 117

『LANDSCAPE DESIGN』the magazine provides timely information on built landscapes and new techniques for ecologically sensitive planning and design with photographs and graphics ,in Asia and all over the world ;useful for landscape architects or garden designers and housing ,building ,city ,sevlal constructors ,monument ,sculpture, etc. ※In the subscription, 7 issues are suuplied by the signle price for 1 year (6issues) . 『LANDSCAPE DESIGN』は、暮らしの景観・環境をテーマにした日本で唯一の専門雑誌です。国内はもとより海外の話題や事例を通して、よりグローバルな視点で編集し、美しい写真を豊富に取り入れたビジュアルマガジン。造園、建築、都市計画、土木、アート、デザイン、まちづくり関係者など幅広い分野で景観・環境に携わる専門家に向け情報発信をしています。※定期購読は1年間(6号分)の価格で7号分をお送りします。

:
Japan
言語:
Japanese
出版社:
Marumo Publishing Co., LTD.
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この号

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グリーンインフラについて話そう。

インタビュー 涌井雅之氏 造園家 東京都市大学特別教授 東京農業大学・中部大学中部高等学術研究所客員教授 愛知学院大学経済学部特任教授 岐阜県立森林文化アカデミー学長 なごや環境大学学長 エコロジーの考え方で 災害に対するリスクを最小化する。 パンダ・アチェの津波は、災害に対して脆弱な条件を 地域の人々自らがつくり出してしまったことにより 被害が大きくなってしまった側面が。 世界の課題である防災・減災を 日本人の知恵「いなし」が解決する なぜ今、グリーンインフラが注目されている のか、ことの始まりから話をしよう。 東日本大震災では防潮林に対する評価が分 かれた。それは防潮林が一定の役割を果たし たという説と、逆に防潮林が被害を拡大させた という説。防潮林が被害を拡大させたと唱える 人たちの考え方は、防潮林の倒伏した木々が 津波で流され家屋を破壊するなど被害を拡大 させたという主張。しかし津波は引き波により 被害が大きくなる。その引き波の際に、防潮林 の倒伏地を含め多くの被災物、稀には人までを も海へ流れ出すことを防いだということや、津 波とりわけ押し波の威力を減退させたなど総…

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東京都市大学総合研究所における 「都市のグリーンインフラ研究」から

グリーンインフラ研究への視座 グリーンインフは自然生態系が持つ機能を活かして社会資本整備や国土管理を行 う新たなインフラの概念であり、従来型のインフラに補完する新たな概念として欧米 を中心に広まってきている。グリーンインフラとしてしばしば紹介されるのは流出雨水 対策などであり、またその概念、定義は、専門領域や国によっても様々である。前 述の指針に基づいて国土レベル、地方、地域レベル、都市レベル、街区レベル、 建築都市施設レベルなどにおいて、体系的にその目的に基づき整備が図られること が重要である。地域の暑熱環境緩和対策から環境浄化などの環境対策、震災、 津波、洪水や延焼などの防災、減災対策、さらには健康寿命の増進を促す環境創 生など、様々な公益的機能をもたらす緑地空間を土地利用に体系的に具現化する 方策が今後期待されている。 東京都市大学総合研究所応用生態システム研究センターでは、社会応用としての グリーンインフラの議論につながる実験調査研究に取り組んでいる。現在、涌井雅 之研究センター長(東京都市大学特別教授)のもと、ランドスケープをはじめとする…

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緑豊かなコミュニティ広場の創出 ホトリア広場

東京都千代田区大手町 ランドスケープデザイン=株式会社三菱地所設計 写真=松榮宏幸、牛尾幹太*(特記を除く) Hotoria Plaza Chiyoda-ku, TOKYO. Landscape design by Mitsubishi Jisho Sekkei Inc. Photo by Hiroyuki Matsue, Kanta Ushio* ホトリア広場のランドスケープ 文=松榮宏幸 株式会社三菱地所設計 都市環境計画部 チーフコンサルタント 東京都千代田区大手町1丁目1番地に整備されたホトリア広場は、大手門タワー・JXビ ル(2015年11月竣工)と大手町パークビル(2017年1月竣工)の2つの敷地を繋ぐラ ンドスケープ空間として整備された約3,000 ㎡ものオープンスペースである。 皇居の緑を大手町や常盤橋、日本橋方面へと広げる緑のネットワークの起点となること を期待し、大手濠の緑や二の丸雑木林を意識した緑豊かな緑地を整備すると共に、オ フィスワーカーを始めとする来街者のコミュニティを育む環境の創出を目指した。…

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グリーンインフラを語ることは ランドスケープアーキテクトの 職能を語ること。

植田直樹氏 株式会社三菱地所設計都市環境計画部ランドスケープ設計室長 蕪木伸一氏 大成建設株式会社設計本部専門設計部長 蕪木伸一氏(以下、蕪木。敬称略) 初めにグ リーンインフラについて僕の個人的な解釈を述 べさせていただきます。一般的な社会インフラ というと、例えば河川であれば洪水を防ぐとい う目的において、コンクリート護岸つくり雨水 を流下させるスピードをいかに上げて海に流 すかを土木技術で解決させるという、その目的 に対して、効率的でありコストパフォーマンス も良いソリューションを構築することと考えら れます。ですから通常ソリッドで強固なインフ ラとなります。一方で、グリーンインフラの概 念は、自然の力を利用しつつ、目的は一つでは なく多目的にかつ総合的に物事を解いていくこ とだと考えています。ですが自然資本はお金や 効率性で明快に説明することは非常に難しい わけで、難しいけれどもそこに取り組まなくて は豊かな社会はできないという考え方に変わっ てきていることが昨今グリーンインフラに注目 が集まる要因になっているのではないでしょう か。公共財とか環境財という概念を取り込んだ…

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グリーンインフラ技術の実装に向けて

グリーンインフラの概念と技術の実装 グリーンインフラという言葉が一般化しつつある。しかし、その手法や定義は国や団 体によってさまざまだ。たとえば欧州(EU)では、「管理された自然および半自然的 領域を戦略的にネットワークしていく手法」として、生態系の保全・再生、生態系ネッ トワークの形成とともに、生態系サービスを活かした街づくり、災害対策などの取り 組みが行われている。一方米国では、生態系機能が強化された人工構造物(雨水 管理施設)などを重視し、「雨水管理、洪水対策と環境保全を同時に実現させる 手法」として捉えられている(※1)。いずれもが「都市に発生する問題を自然(グリーン) の力を活用して解決」しようとするもので、環境保全、街づくり(地域開発)、防災・ 減災など、様々な分野の融合を促す新しい概念として取り入れらている。 本稿では、それらグリーンインフラの概念の違いを踏まえた上で、特に米国型グリー ンインフラの考え方に沿って、都市にその技術をどのように実装できるかを考えたい と思う。 都市の問題を解決するグリーンインフラ 局地的集中豪雨は年々深刻になっている。特…

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エネルギーの自給自足を実現し、 地域の新たなコミュニティの場をつくる。

昨今のゴルフ人口の減少により供給過多を指摘されているゴルフ場。だが、ゴルフ 場以外への転用の道が見いだせないというのが現状である。 3.11を機に、大きく舵をきったゴルフ場がある。それがファイブエイトゴルフクラブで ある。停電や断水などの生活インフラが停滞する中、井戸と重油ボイラーを持って いたことを活かし、給水の場として、またゴルフ場の浴場を地域住民に開放した。 この体験から、エネルギーの自給自足による経費削減を図り年間1200万円のコス ト削減に成功したが、ゴルフ人口が減る中、ゴルフ場は閉鎖し別の道を目指した。 現在営業の柱は、敷地内外で営んでいる有機野菜やイチゴ栽培などの農園経営と クラブハウスにあるレストラン経営、メガソーラー発電事業者からの土地賃貸料であ る。それらを継続しながら、小森寿久氏の夢でもあるエネルギーと食を自給自足する コミュニティ「エコビレッジ」の実現に向け邁進している。この活動を市民によるグ リーンインフラの取り組みとして紹介したい。 マルシェが開催された9月24日、現地で小森氏に話を聞いた。 地域に開かれたゴルフ場を目指す…

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