男性生活
GQ JAPAN

GQ JAPAN No.173 OCT-2017

1957年に米国で創刊し、現在18カ国で発行される、男性クオリティ・ライフスタイル誌『GQ』の日本版。知性・品性・感性を備え、本質にこだわる男性のための、日本で唯一のインターナショナル・ファッション・マガジンです。 GQ JAPAN is the Japanese version of the quality lifestyle magazine GQ, which was launched in 1957 in the USA and currently issued in 18 countries around the world. GQ JAPAN is the only international fashion magazine in Japan for men with sophistication, character, and sensitivity who value substance.

國家/地區:
Japan
語言:
Japanese
出版商:
Conde Nast Japan LLC
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$835.23
10 期號

本期

1 最少
旅に出て帰るということ

15 歳のときの夏休みに、同い年の友人 とふたりで、親に内緒で東京から大 阪までヒッチハイク旅行した。国道 沿いで手を挙げて、親切な人のクルマに乗せて もらってつづけた旅はことのほか円滑に進行し、 2日目の夜には目的地の大阪に着いた。途中、 鈴鹿の峠をオートバイの後席で越えたとき、カ ーヴで車体をはげしく倒し込まれて生命の危 険に震え上がったことを別にすれば、少年たち の無謀な企てが現実に罰せられることはなく、 ふたりは3日目には大阪から東京への鈍行列 車に乗って、無事、帰途につくことができた。 とはいえ、できることなら本当は帰りたくな かった。「いま、ここ」から逃げ出して、「あした、 あそこ」に行ってしまいたかったのに、15歳の 僕には「あした、あそこ」がどこかにあるかどう かわからなかったし、それが名古屋にも大阪に もないことはあきらかだった。 僕はそのころ、学校でうまくいってなかった。 成績がとくに悪かったわけではなかったけれど、 嫌いな級友が何人かいた。嫌いな教師も何人 かいた。なぜ、彼らを嫌いになったかというと、 彼らから嫌われていると感じていたからだ。祖…

1 最少
「雨のパレード」はあの頃の僕たち? 新しくてどこか懐かしいサウンド

The MUSIC 注目のアーティス 昨年、メジャーデビューを果たした 「雨のパレード」。彼らの音楽 を聴くと心地よい浮遊感の中で自分 の心の声に耳を傾けたくなってくる。 それはきっと、繊細な美しいメロディ に乗って届けられるメッセージ性の高 い歌詞が胸に響くからだ。同世代の 先端をひた走る注目株だが、どこか懐 かしいノスタルジアも持ち合わせる音 作りが、上の世代のハートにも刺さる。 「 新曲『Shoes』はドラマ『下北沢ダイ ハード』のエンディング曲。僕たちが経 験できなかった80年代をイメージした のですが、音や歌詞をちょっとベタに 作ってみたんです。いい意味で少し 力を抜き、例えばドラムは8ビートで シンプルに。僕たちがイメージする〝ダサかっこいい80年代〞を表現しました。 演ってみると新鮮で楽しくて、この路 線の曲をもう少し作りたいな」という のは、ヴォーカル担当の福永。 夢を持った人々が集まる下北沢は 青春と親和性が高い街だ。「情けない 自分に涙が出てきた 帰る場所はどこ だっけ 汚れてしまった僕のシューズ」 というフレーズから始まるこの曲の、夢…

1 最少
this is how we do it 本場バーバーの真打ち日本上陸 これがブルックリン スタイルだ!

東京・渋谷区代官山の住宅街の 路地にオープンした「LUDLOW BLUNT」。本家はニューヨーク・ブル ックリンで1994年から営業しており、 東海岸のバーバー・ブームを牽引して きたという自負をもっている。代官 山店は海外進出第1号店だ。大きな ガラス・ウィンドウから中をのぞくと、 もっさりとしたヒゲを蓄えた大男が ニコリと微笑んでドアを開けてくれた。 「ようこそルドロー・ブラントへ」。ベ レー帽を可愛らしく斜めにかぶった 両腕タトゥーの、この熊のような紳士 が店主のラッセル・マンレーである。 「 1920年代のバーバーをイメージして 作った本店をここ東京でも同じよう に再現するために、インテリアはすべ てニューヨークから輸入したんですよ」 ラッセルさんの言葉通り、イスやキ ャビネット、装飾小物までヴィンテー ジ感に溢れたものばかり。ピカピカに 磨き込んではいるけれど、どこか歴史 を感じさせる。 ラッセルさんの言葉通り、イスやキ ャビネット、装飾小物までヴィンテー ジ感に溢れたものばかり。ピカピカに 磨き込んではいるけれど、どこか歴史 を感じさせる。…

1 最少
70’s power 〝旧き良き時代〞が服に宿る 古着を掘る感覚で 最新プラダを 手に入れろ!

古着を〝掘る〞楽しみは、何物 にも代え難い。興味のない 人からしたらゴミの山にしか見えな いラックの中から、意中、もしくは 意外性のある1着を発見したとき の喜びたるや! この愉悦を一度経 験したら、やめられないし、とまらな くなる。かっぱえびせん以上に(古 い)。 もちろん古着にも弱点はある。経 年変化や前のオーナーの痕跡を味と 捉えるか否かの問題があるし、シル エットはやはり時代感を拭えない。 とくに70年代の古着は、攻めたシル エットが多いから、現代的に着こな すのがとても難しい。 そんな古着を着たくても躊躇して いるジェントルマンに推奨したいのが、 今シーズンのプラダだ。なにせ、まる で戦前~70年代のヨーロッパ映画 の登場人物が着ていそうな、バタ臭 い(褒めている)アイテムのオンパレ ードなのだ。 とくに充実しているのが70年代 のテイスト。右の2点以外にも、レ ザーでトリミングしたコーデュロイス ーツ、タイトなレザーコート、ハラコ の極太ベルトなどが目を惹く。 ミウッチャ・プラダは最新のモー ドを提案する偉人だけれど、旧き良 き時代を現代に蘇らせることも忘れ…

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gucci decor オンラインでも販売! 動物たちの刺繍がかわいい!! グッチから初の インテリアコレクションが登場

グッチはアレッサンドロ・ミケ ーレの世界観全開のあたらし いインテリアコレクション、「グッチ デコール」を発表した。 早ければ一部は今秋にも東京・ 新宿、銀座と青山、大阪・心斎橋な どの旗艦店にお目見えする。店頭 だけでなく、公式ウェブサイトでのオ ンライン販売も行う。チェアやクッ ションなどの家具やインテリア・グ ッズから、陶磁器、インセンス、そし てウォールペーパーまで、幅広い品 揃えになる見込みだ。 商品の種類が多岐にわたるのは、 ミケーレが考えた世界観をトータル で〝押し付ける〞のではなく、自らが 自由にカスタマイズしてパーソナライズできるようにするため。ミケー レ自身はこのコレクションを、コン テンポラリーでロマンティックなグッ チを環境としても〝装う〞ためのもの、 と位置づけている。それゆえショッ プ内にも専用コーナーを設けず、ウ エアやアクセサリーと共存し、共鳴 する形で、インテリア空間の構成要 素として商品を見せる。 2015-16年秋冬のメンズコレク ションからクリエイティブ・ディレク ターに就任したミケーレによるグッ チ・ファッションは、世界的に快進…

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patriotic new bond watch ロイヤル・ネイビー中佐御用達!? ボンド・ウォッチの 新作はイギリス模様

2017年7月6日、あたらしい 「007」ウォッチが全世界同時 に販売開始になった。「シーマスター ダイバー 300 〝コマンダー〞 ウォッチ リミテッド エディション」(長い!)が それ。おなじみジェームズ・ボンドが 所属するイギリス海軍(ロイヤル・ネ イビー)のシンボルカラーであるホワ イト、ブルー、レッドを効果的につかい、 これまでのボンド・ウォッチとは大き く異なるフレッシュなデザインが魅力 だ。デイト表示窓から覗く日付の数 字は〝7〞のみ赤い印字(他の数字は ブルー)となるのはお約束だ。 付属のNATOストラップは白の代 わりにライトグレーを用いたトリコロ ールで、時計本体とたくみにコーディ ネートされた。シースルーバックから 覗くローターには、弾丸にコマンダー の階級章をイメージした装飾が盛り 込まれている。 販売は世界限定7007本。海軍中 佐であるボンドの勲章や袖章をフィー チャーしたスペシャルボックスが付属 する。今回の限定モデルは、じつは、 オメガ製ボンド・ウォッチの初代モデ ルであった「シーマスター プロダイバ ーズ 300」(…